発酵食品といえば秋田のいぶりがっこ


秋田県の有名な食品に「いぶりがっこ」というお漬物がある。これは大根の漬物をつくるとき、まるのままの大根を大きな燻製部屋で何日かいぶして、その後、漬物樽に漬け込むらしい。漬けた跡の工程は沢庵と一緒だが、私達が普段食べる沢庵とは少し異なり、噛んだ時の食感やそのとき鼻にくる、ふわーとしたにおいが独特で、日本酒によく合う。

以前、東京に行ったとき、宿泊のためにとっていたホテルのすぐ近くに秋田料理の店があり、その店で主人と食事をした。普段は時間に追われ、食事に行っても時間ばかりが気になるが東京でのゆっくりした時間は、もともと郷土食や味付けに興味がある私にとって、随分楽しい時間になった。

メニューは、比内地鶏のきりたんぽ、箒の実、比内地鶏の炭火焼、そして、地元のいぶりがっこ。このいぶりがっこは、デパートの物産展やお取り寄せで食べたいぶりがっこと少し違っていた。今まで食べたものは、やわらかく一般向きだったが、その店のいぶりがっこはちょっと乾いた感じの漬物というより燻製だった。酵素が濃縮されている感じが個性的だった。

その後、やはり物産展やお取り寄せでいぶりがっこを食べるが、なかなかあのときの食感には出会わない。